Atlassian製品におけるMarkdown記法の対応状況について
Atlassian製品におけるMarkdown記法の対応状況について調べてみました。なお、個人的な需要により対象製品はJIRAとConfluence及びBitbucketに限ります。
JIRA
JIRAでは課題の詳細やコメントなどのテキスト項目においてレンダラー(記法)を変更できますが、公式ではWiki形式と標準テキストしかサポートしていません。レンダラーはプラグインにより別途追加することができるため、第三者プラグインでMarkdown記法に対応させることができます。
かつては公式的にMarkdown for Jiraなるプラグインをリリースしていましたが、現在は更新されずにアーカイブ送りとなりました。
Confluence
ConfluenceではMarkupマクロの中でMarkdown記法を利用することができます。ただし、Markupマクロは不可逆的にHTMLへ変換するため、Markdown記法で再度編集することはできません。 なお、6.1.0版時点では変換器としてNutzを利用しています。
Confluenceでも第三者プラグインによりMarkdown記法とHTMLを可逆的に変換するマクロが提供されています。
Bitbucket
BitbucketではMarkdown記法に対応しています。Bitbucketが後発な製品だったため、既に先行していた類似サービスの仕様に迎合したのが一因かもしれません。BitbucketのMarkdown記法はCommonMarkで指定されたMarkdown仕様に則っています。
総括
JIRAでは、かつて公式的にプラグインが提供されていたもの廃止されました。このことから、公式的なMarkdown記法サポートは将来的にも無いものと考えた方が良いです。どうしてもMarkdown記法を利用したい方は第三者プラグインに頼りましょう。Confluenceでは、Markdown記法による編集も考えた場合、やはり第三者プラグインに頼るしかありません。
第三者プラグインを利用する場合には、将来的にもきちんとサポートしてくれるかどうかの選定が必要になります。レビューをしっかり確認しましょう。また、これらのプラグインは基本的に有償となるため、必要に足る投資かどうかも検討しましょう。